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Scientific LinuxにEDA環境を構築する

Scientific LinuxにEDAツールをインストールしてEDA(Electronic Design Automation)環境を構築します。Scientific Linuxはデスクトップ版のデフォルト状態でインストールしているので開発ツールはインストールされていません。その為追加でそのつど必要なツールをインストールしていますが、環境によってはその必要はないでしょう。

インストールするEDAツールは、できる限りこのサイトで紹介しているツールの2011年6月時点の最新バージョンにしたいのですが、用意されているバイナリパッケージの関係から必ずしも最新ではありません(もちろんソースから最新バージョンをインストールすることは可能だと思いますが)。尚、それぞれのツールの使用方法についてはLinuxでEDAページからそれぞれのツールのページを参照願います。

emacsのインストール

Scientific Linuxのデスクトップ版をデフォルトでインストールした状態では、テキストエディタのemacsはインストールされません。ハードウェア記述言語であるVerilog-HDLのソースを記述するのにemacsを使いますので、なにはともあれemacsをインストールします。

emacsのインストールはyumコマンドで行います。

# yum install emacs

emacsがインストールされると「アプリケーション」メニューの「アクセサリ」にEmacsランチャーが追加されています。

emacsの日本語化

Ubuntu日本語フォーラム / emacsのメニューの日本語化」に書かれている内容そのまんまですが、emacsメニューを日本語化する方法です。menu-tree.elのぺえじからmenu-tree-el-0.97.tar.gzをダウンロードして、適当なディレクトリで解凍します。

$ tar xvfz menu-tree-el-0.97.tar.gz

解凍してできたmenu-tree.elを/usr/share/emacs/site-lisp/に移動します。

$ su
パスワード:
# mv menu-tree-el-0.97/menu-tree.el /usr/share/emacs/site-lisp/

以下のようにバイトコンパイルします。

# emacs -batch -f batch-byte-compile /usr/share/emacs/site-lisp/menu-tree.el 

ホームディレクトリの.emacsファイルに以下の2行を追加します。

(setq menu-tree-coding-system 'utf-8)
(require 'menu-tree)

これでemacsを起動するとメニューが日本語化されています。

Qucsのインストール

Qucsの2011年6月15日現在での最新版は5月17日にリリースされた0.0.16ですが、インストールはバイナリーパッケージが用意されている1つ前のバージョンの0.0.15で行います。バージョン0.0.15はrpmfind.netにありますので[qucs]で検索するとqucs-0.0.15-5.el6.i686.rpmが見つかります。これをダウンロードします。

qucs-0.0.15-5.el6.i686.rpmをインストールするにはVHDLシミュレータのfreehdlとVerilog HDLシミュレータのiverilog(Icarus Verilog)が必要とされますので同じくrpmfind.netからfreehdl-0.0.7-2.el6.i686.rpmとiverilog-0.9.20110317-1.el6.i686.rpmをダウンロードします。尚、freehdlのインストールにはgcc-c++とlibtoolを要求されますので、Scientific Linuxデスクトップの上パネルの「システム」-「管理」-「ソフトウェアの追加/削除」でgcc-c++-4.4.4-13.el6(i686)とlibtool-2.2.6-15.5.el6(i686)をインストールしておきます。

インストールはパッケージをダウンロードしたディレクトリでrpmコマンドを実行します。初めにiverilogをインストール。

# rpm -ivh iverilog-0.9.20110317-1.el6.i686.rpm

freehdlをインストール。

# rpm -ivh freehdl-0.0.7-2.el6.i686.rpm

そしてqucsをインストールします。

# rpm -ivh qucs-0.0.15-5.el6.i686.rpm

Qucsがインストールされると「アプリケーション」メニューの「その他」にQucsランチャーが追加されています。

Qucsの日本語化

メニューバーの「File」-「Application Settings...」のSettingタブで「Language(set after reload)」を「Japanese(jp)」に、「Font(set after reload)」で好みのフォントとサイズを選び「OK」を押して、一度終了し再度起動することで日本語になります。

gEDA/gafのインストール

gaf(gschem and friends)は回路図作成ツールgschem、ネットリスト生成ツールgnetlist、部品リスト生成ツールgattrib、回路図のシンボル集symbols、そしてシンボルチェックツールgsymcheckからなるパッケージ集です。

gafパッケージのダウンロード

それぞれのパッケージはrpmfind.netからダウンロードできます。2011年6月現在バイナリとして用意されている最新のバージョンは1.6.2-1で、RHEL用にxx.1.6.2-1.el6.i686.rpmというバイナリパッケージが存在します。ダウンロードしたバイナリパッケージのリストは以下になります。

  • geda-gschem-1.6.2-1.el6.i686.rpm
  • geda-gnetlist-1.6.2-1.el6.i686.rpm
  • geda-gattrib-1.6.2-1.el6.i686.rpm
  • geda-gsymcheck-1.6.2-1.el6.i686.rpm
  • geda-symbols-1.6.2-1.el6.noarch.rpm
  • geda-utils-1.6.2-1.el6.i686.rpm
  • geda-utils-1.6.2-1.el6.i686.rpm
  • libgeda-1.6.2-1.el6.i686.rpm

インストールの前に

gEDAをコンパイルする為には、Cコンパイラ(gcc)や標準ライブラリ(glibc)の他にいくつかのツールを必要としますが、Scientific Linuxのデスクトップ版をインストールしたデフォルト状態から新たに追加するツールとしてはguileとflexがあります。これらはyumコマンドでインストールしておきます。

$ su
パスワード:
# yum install guile flex

また、gschemの回路入力でマウス・ストロークでの操作が可能になるので、オプションですがlibstrokeもインストールしておくとよいでしょう。libstrokeはrpmfind.netからlibstroke-0.5.1-24.el6.i686.rpmをダウンロードしてrpmコマンドでインストールしています。

# rpm -ivh libstroke-0.5.1-24.el6.i686.rpm

gafのインストール

gEDA/gafをインストールするには依存性の関係からインストールの順番があります。libgedaは殆どのパッケージに必要とされていますので最初にインストールします。

# rpm -ivh libgeda-1.6.2-1.el6.i686.rpm

次にgeda-symbols、geda-docsの順番でインストールします。

# rpm -ivh geda-symbols-1.6.2-1.el6.noarch.rpm
# rpm -ivh geda-docs-1.6.2-1.el6.noarch.rpm

そして、残りのパッケージを以下のように一括でインストールします。

# rpm -ivh geda-gschem-1.6.2-1.el6.i686.rpm geda-gnetlist-1.6.2-1.el6.i686.rpm geda-gattrib-1.6.2-1.el6.i686.rpm geda-gsymcheck-1.6.2-1.el6.i686.rpm geda-utils-1.6.2-1.el6.i686.rpm 

インストールが終了すると「アプリケーション」メニューの「その他」にgEDA Attribute EditorとgEDA Schematic Editorのランチャーが追加されています。

PCBのインストール

プリント基板レイアウトツールであるPCBをインストールするにはTcl/Tk、libgd.so.2そしてelectronics-menuが必要になります。

Tcl/Tkとlibgd.so.2はyumコマンドでインストールします。

# yum install tcl tk libgd.so.2

electronics-menuはrpmfind.netからelectronics-menu-1.0-7.el6.noarch.rpmをダウンロードしてrpmコマンドを実行します。

# rpm -ivh electronics-menu-1.0-7.el6.noarch.rpm

PCBのバイナリパッケージはrpmfind.netからpcb-0.20100929-1.el6.i686.rpmをダウンロードしてインストールします。

# rpm -ivh pcb-0.20100929-1.el6.i686.rpm

electronics-menuをインストールすると「アプリケーション」メニューに電子工学という項目が新たに追加され、PCB Designerが先にインストールしたQucs、Circuit and PCB design(gEDA Schematic Editor、gEDA Attribute Editor)とともに追加されています。以下、起動した初期画面です。

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