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Botic 対応 Volumio

Botic の開発者と Volumio の開発者がコラボして Botic を組み込んだ Volumio がダウンロード可能になっています。BBB の Volumio に Botic kernel をインストールでは Volumio 1.5 と Botic 5 の組み合わせでしたが今回は最新バージョン(2.041)の Volumio 2 に Botoic 7 の組み合わせになります。Volumio 2 の RC 版がリリースされたのは今年の初めで、Raspberry Pi 3 で使ってみようと考えていたのですがとうとう使わずにいたのでした。

何を今更と言われそうですが、Volumio 2 は WebUi が 1.5 からは大幅に進化していてアルバムアートのサポート、背景画像を自分のお気に入りのものに変更できたりそして日本語を含む多言語対応が可能になっています。早速ダウンロードして試してみることにしましょう。ダウンロード元はこのフォーラムの mikelangeloz さんの投稿に示されています。

インストールは Raspberry Pi と同じでダウンロードしたイメージファイルを dd コマンドや Win32DiskImager でマイクロ SD カードに書き込むという相変わらずの簡単さです。

SD カードに書き込みが終了したら /BOOT パーティションにある uEnv.txt を編集します。この段階で BBB に DAC 基板を実装し電源を入れ ssh 等でログインして編集しても良いですが PC のエディタで編集も可能ですね。

BBB ブリッジ基板B3D-A4495 基板B3D-W8741 基板の場合はデフォルトの

optargs=snd_soc_botic.ext_masterclk=3 snd_soc_botic.serconfig=MDR-

の記述の後にスペースをいれて snd_soc_botic.dsd_format_switch=3 を追加してください。これを追加しないと音が出ません。

optargs=snd_soc_botic.ext_masterclk=3 snd_soc_botic.serconfig=MDR- snd_soc_botic.dsd_format_switch=3

これで BBB にマイクロ SD カードを挿入して電源をいれます。無事にブートしました。BBG はどうでしょう。BBB の Volumio に Botic kernel をインストールで Volumio 1.5 に Botic 5 をインストールしたマイクロ SD カードで BBG をブートさせようとしたときには 4 つの青い LED が点灯しっぱなしになって起動しませんでしたが今回は何の問題もなく起動しています。

volulmio2-01.jpg(43099 byte)

NAS の設定も WebUi で簡単にできました。Volumio 1.5 の時は NAS のマウントに多少苦労した記憶があるのですが簡単にできました。また USB のマウントも問題なくできました。そして USB はホットプラグも可能です。これは楽ですね。

では実際に音出しをしてみましょう。音出しの環境は BBB と B3D-W8741 で確認してみます。まずは PCM ですが、さすがにPCM の再生は問題ありません。次に DSD です。再生モードとして DSD/PCM 変換モードドと DSD ネイティブモーについて確認してみましょう。B3D-W8741 は DSD64 までですので音源は当然 DSD64 ファイルになります。DSD/PCM 変換での再生は「PLAYBACK OPTIONS」で「Volume Normalization」をオンにすることでできるようになりました。はじめはアナログ出力が出てなかったのでオシロスコープで I2S 信号の LRCK(CH1) と DATA(CH2) をみることにしました。するとサンプリング周波数が 352.8kHz となっていました。

oscilloscope-i2s.jpg(52710 byte)

B3D-W8741 ではサンプリング周波数が 192kHz までなので出力することができなかったというわけです。PCM/DSD 変換ではサンプリング周波数は 352.8kHz、分解能が16bit に変換されているようです。そこでサンプリング周波数が 768kHz まで対応している B3D-A4495 で出力がでていることを確認しています。

DSD ネイティブ再生には DoP モードと Botic + BBB ブリッジで再生している DSD ダイレクトモード(ここではそう呼ぶことにします)がありますが、DoP で再生する環境を持っていないので DoP 再生は確認できません。しかし I2S の信号を見てみる以下のように(わかり難いですが)24bit の PCM フレームに8bit の DSD Marker(05h,FAh)とその後に16bit の DSD Audio bits となっていて DoP モードで出力されている(多分)ことが確認できます。

Volumio2-DoP.jpg(51688 byte)

DSD ダイレクトモードの再生ですが、PLAYBACK OPTIONS では設定のしようがないので直接 /etc/mpd.conf を編集して試してみることにします。Botic 7 で DSD ダイレクトモードで再生できている mpd.conf の audio output の項目を追加して試してみます。

audio_output {
        type            "alsa"
        name            "Botic"
        device          "hw:0,0"
        dsd_usb         "no"
        dsd_native      "yes"
        dsd_native_type "0"
        dop             "no"
        priority        "FIFO:32"
        period_time     "1"
        mixer_type      "software"
#       mixer_device    "default"       # optional
#       mixer_control   "PCM"           # optional
#       mixer_index     "0"             # optional
}

ですが、全く再生できません。dsd_native_type を'0'のほか'3'、'2'、'1' と変更してみましたがどれもダメです。何かエラーメッセージがでていないか端末から play コマンドで実行すると

play FAIL formats: no handler for file extension `dff'

といったメッセージがでています。う〜ん、DSD ダイレクトモードは後でまたやるとして今回はひとまずここまでとします。 Botic の開発者の miero さんがフォーラムで " I suspect that MPD from volumio does not support "dsd_native yes" option." と言っています。Volumio 2 は dsd_native オプションをサポートしていないのですね。DSD ダイレクトモードは今のところ Botic 7 でということですね。

BBB(G) + B3D-W8741/A4495 基板は I2S 接続でシンプルにネットワークオーディオを実現できる手段の一つであることはもちろんですが DSD ダイレクトモードができるというのが一番の売りと思っているので Volumio 2 で DSD ダイレクト再生が(今のところ)できないのはとっても残念です。でも、Volumio 2 の WebUi はクールで使い易いので利用する価値は十分にありますね。

また、9月に日本でもサービスが開始された音楽ストリーミングサービスの Spotify のプラグインも用意されているのでこちらも簡単に利用できるようになりました。一覧表示(Browse)の一番したに Spotify が登録されています。

volumio2-13.jpg(29324 byte)

ちなにみ Volumio 2 で使えるようにするには Premium 会員になる必要がありますが。

Botic 対応 Volumio 2 はまだ改善する点がたくさんありそうですが今後も継続して開発されていって Volumio のサイトから正式にリリースされるようになるといいのですが。期待しちゃいます。

このページは2016年12月29日にはじめてアップされました。

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