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Arch-Botic を聴く

ここ1年ちょっとの間に BBB(G) I2S で再生できるディストリがいくつか登場しています。Kick さんの Arch-Botic、みみず工房の yo さんの Boticized lightMPD、デジファイのおとさんの lightMPD-botic7 どれも音質については評判が良いのですがそのなかでも昨年末にリリースされた Arch-Botic の最新版と B3D-A4495S 基板の組み合わせで聴いてみます。

Arch-Boticは kick さんが昨年の頭にリリースされそれ以降バージョンアップされています。Kick さんのブログの掲示板では NAS のマウント方法や eMMC の便利な利用法など有意義な情報が議論されていますので必ず覗いてみることをお勧めします。音出しはいたって簡単です、のはずが筆者は音出しまでに大分時間がかかってしまいました。その理由は後程。

LED が点滅しない

Volumio や Botic などと同じでダウンロードしたイメージファイルを Win32Diskimager や dd コマンドを使ってマイクロ SD カードに書き込みます。最新版は arch-botic12312017.img で、書き込まれたマイクロ SD カードを BBB(G) のマイクロカードスロットに挿入して BBB(G) の S2 スイッチを押しながら電源を入れます(Arch-Botic はデフォルトで BBB ブリッジ基板や B3D-A449x 基板に適した uEnv.txt になっていますので、BBB(G) に接続した状態で電源をいれることができます)。

B3D-A4495S 基板は J2 にショートピンを挿入しておけば BBB(G) の S2 スイッチを押すことなく電源を入れるだけで起動します。電源を入れると初めに4つの青 LED が点灯しますがこの後で筆者ははまりました。

いつもは Botic7 をリファレンスとしているのでブート時には青 LED が点滅してブート状態がわかりますが Arch-Botic はこの LED が消灯しています。初めに 4 つの青 LED が全点灯したので少なくてもマイクロ SD カードからブートしようとしているとは思っていましたがその後消灯するのでブート途中で止まっているものと考えたのでした。

Fdisk でブートフラグが設定されているか確認をしたり(当然フラグは設定されていた)、何度かマイクロ SD カードに書き込みし直したりしましたが全く同じ状況なので半分諦めかけていました。そんなこんなで試行錯誤していた時、もしかしたら LED を消しているのではと思いネットワークスキャナ(Fing)でネットワークに接続されているデバイスを確認したら Arch-Botic の BBB のアドレスが見えました。ssh でログインしたら問題なくログインできたので、なんてことはない、初めからちゃんとインストールできていたのですね。

Arch-Botic の特徴として不要なプロセスを徹底的に止めるということのようですので LED のプロセスも停止しているということでしょう。

$ ssh root@192.168.xxx.xxx
root@192.168.xxx.xxx's password:
Last login: Sat Jan 27 22:39:55 2018 from 192.168.xxx.xxx
[root@alarm ~]#

いやはや思い込みというのはいけませんね。

Arch-Botic の uEnv.txt はデフォルトで BBB ブリッジ基板や B3D-449x 基板に最適化されていますのでブート後即音出しができます。arch-botic12312017.img は6種類のカーネルと4種類の mpd が入っていて selboot コマンド、selmpd コマンドで切り替えることができます。デフォルトでは Linux4.9.72-bone-rt-r9 と mpd0.20.13 となっています。

# uname -a
Linux alarm 4.9.72-bone-rt-r9 #1 PREEMPT RT Thu Dec 28 23:57:08 JST 2017 armv7l GNU/Linux
# mpd -V
Music Player Daemon 0.20.13
・
・
略
・
・

MPD クライアント

MPD クライアントでもちょっと躓きました。いつもは Botic7 で ympd を使っていたので何の疑いもせずに 8080 ポートを指定してアクセスしましたが ympd につながりません。Arch-Botic には ympd が入っていないことが後からわかったのですがここでも勝手な思い込みが裏目に出ました。

ympd は軽量で操作も単純なので好きなのですが入っていないのはちょっと残念です。

LED が消えない

端末から shutdown コマンドで電源オフしようとしましたが Arch-Botic のシャットダウンはしますが BBB の Power LED が消えません。これは仕様なのでしょうがちょっと不便を感じます。また、B3D-4495S 基板はプッシュスイッチを接続すると電源スイッチの押下できるようになりますがこの機能も使えないようです。これは電源スイッチの押下を監視するプロセスを停止しているようなのですが shutdown コマンドで電源オフしないのはこのことが関連しているのでしょうか。

素晴らしい音に驚き

さて肝心の音ですが、これが本当に素晴らしいものです。Botic7 に比べると薄皮がとれて更に解像度が上がったように感じます。ちなみにカーネルと MPD の組み合わせはデフォルトです。「是非 Arch-Botic で音出しをしてみて」と薦めてくれた yseki118 さんのブログでもその音についてコメントされていますが全く同感です。BBB(G) と I2S DAC で音出しできる環境を持っている方は一度聴いてみる事をお薦めします(受け売りですが^^))。

そしてこの素晴らしいディストリビューションを開発してリリースしてくれた kick さんに感謝、感謝です。

このページは2018年2月10日にはじめてアップされました。

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