Scientific Linux 6.0のインストール
Red Hat Enterprise Linux (RHEL)のクローンのディストリビューションの1つであるScientific Linux 6.0が2011年3月3日にリリースされています。Scientific Linux 6.0は昨年11月にリリースされているRHEL 6のクローンとなりますが、同じクローンであるCentOS 6のリリースが遅れていることもあり、一足先にインストールして試してみることにします。
インストール用のイメージファイル(SL-60-i386-2011-03-03-Install-DVD.iso)のダウンロードはScientific Linuxサイトからもできますが、とっても遅いので国内のミラーサイトからダウンロードするとよいでしょう。
インストールするにはダウンロードしたイメージファイルをDeepBurnerなどの書き込みソフトでDVDに書き込み、PCのCD/DVDドライブに挿入して電源を入れます。
Welcome to Scientific Linux 6
PCが起動するとインストールメニューが表示されますので、「Install or upgrade an existing system」を選択して「ENTER」キーを押します。
![](install-sl-01.jpg)
メディアテスト
インストールメディアのテストを実行する場合は「OK」を押す。ここではテストをしないのでTabでカーソルを移動させ、「Skip」を選択して「ENTER」を押します。
![](install-sl-02.jpg)
インストール中の言語の選択
インストール中に使用する言語を選択します。「Jpanese(Japanese)」を選択して、「Nex」をクリックします。
![](install-sl-04.jpg)
使用するキーボードの選択
システムで使用するキーボードを選択します。日本語を選択して「次へ(N)」をクリックします。
![](install-sl-05.jpg)
ストレージデバイスの選択
インストールするストレージデバイスを選択します。「基本ストレージデバイス(A)」を選択して「次(N)」をクリックします。
![](install-sl-06.jpg)
ドライブの初期化が必要といった警告が表示されますが、「全てを再初期化(I)」をクリックします。
![](install-sl-07.jpg)
ホスト名の設定
「ホスト名.ドメイン名」のようにFQDNの形式で、ホスト名を指定して「次(N)」をクリックします。手動でネットワークの設定を行う場合は「ネットワークの設定」ボタンをクリックしてネットワークの設定を行いますが、DNSサーバーが動作している場合はその必要はありません。
![](install-sl-08.jpg)
タイムゾーンの設定
「東京」を選択する。デフォルトではシステムクロックにUTC(国際標準時)を使用する設定が選択されている。通常は日本標準時(JST、Japan Standard Time)を使用するはずなので、「システムクロックでUTCを使用(S)」のチェックを外し「次(N)」をクリックします。
![](install-sl-10.jpg)
管理者パスワードの設定
ルートユーザー(root)のパスワードを設定します。確認のために同じパスワードを2度入力して「次(N)」をクリックする。
![](install-sl-11.jpg)
パーティションの設定
インストール先のディスクに論理パーティションを設定します。未使用HDDの前領域をScientific Linux 6.0に使用する場合は、「すべての領域を使用する」を選択します。使用済のHDDにこのオプションを適用すると、すべてのデータおよびパーティションが削除されるため、注意が必要です。
すでにLinuxをインストールしているHDDを使用する場合は、「既存のLinuxシステムを入れ替える」を選択しましょう。このオプションでは、Linuxのシステム領域は削除されるが、スワップパーティションやFATなど他の領域はそのまま残ります。
「既存のシステムを縮小する」オプションは、現在HDDにあるパーティションサイズを手作業で変更し、空いた領域へインストールするときに選択します。
「空き領域を使用する」オプションは、現在HDD上にあるパーティションおよびデータをすべて維持したまま、空き領域にScientific Linuxをインストールするときに選択します。HDDに十分な空き領域がある場合に選択するとよいでしょう。
最後の「カスタムレイアウトを作成する」オプションは、手作業でパーティションを作成するときに使用します。
ここでは、「全ての領域を使用する」を選択し「次(N)」をクリックします。
![](install-sl-12.jpg)
パーティションにあるデータが全て失われる旨の確認メッセージが表示されます。「変更をディスクに書き込む(W)」をクリックします。
![](install-sl-13.jpg)
インストールパッケージの選択
インストールするソフトウェアパッケージを選択します。今回はDestktop版を選択しています。必要なソフトウェアはインストール終了後でも追加できるので、ここでは「後でカスタマイズ(L)」にチェックを入れ、「次(N)」をクリックする。
![](install-sl-14.jpg)
ソフトウェアパッケージのインストールはCore 2 Duoの2.00GHzで約30分程度かかりました。
![](install-sl-15.jpg)
インストールの完了
おめでとうございます。インストールの完了です。「再起動(T)」をクリックします。
![](install-sl-16.jpg)
ようこそ
これからシステムが使用できるように基本的な設定を開始します。「進む(F)」をクリックします。
![](install-sl-18.jpg)
ユーザーアカウントの作成
システムにログインするユーザーアカウントを作成します。名前、ユーザー名、パスワードを入力します。パスワードが正しいことを保証するために同じパスワードを2度入力します。入力後「進む(F)」をクリックします。
![](install-sl-19.jpg)
日付と時刻の設定
システムがインターネットに接続できない、またはNTPサーバを持たない場合は、この画面で手動で日付と時刻を設定します。それ以外の場合は、時計の正確さを維持するために NTP サーバを使うことができます。NTP は同一のネットワーク上にあるコンピューターの時刻を同期するサービスを提供します。インターネット上には公開されたNTPサービスを提供しているコンピューターが多くあります。
![](install-sl-20.jpg)
kdumpの設定
kdumpの設定をします。メモリが足りないとのことでkdumpの設定をすることができませんでした。実装しているメモリは1024MBなのですが足りないようです。
![](install-sl-21.jpg)
Kdumpの設定はしないまま「終了(F)」をクリックしてインストールを終了します。
![](install-sl-22.jpg)
Scientific Linuxデスクトップ画面
起動後のScientific Linux 6.0のデスクトップ画面です。
![](Sientific Linux Desktop.png)